専門家による記事
自分の感情・行動をコントロールする(自己制御) #4
2021年1月30日
会員限定
「マインドフルネスに基づく介入は内受容を介して感情制御の最も効果的な手段である」
#台湾における感情制御や怒りのコントロールの治療やトレーニングについて、もしあれば、教えてください。
台北にある馬偕紀念医院(MacKay Memorial Hospital)では、自殺予防センターで弁証法的認知療法プログラムを提供しています。これがおそらく台湾で最も体系だって総合的な感情制御プログラムだと思います。この黒グラム以外には、臨床心理士やソーシャルワーカーで特に個人で事業をしている人が感情制御プログラムを提供していると思います。しかし、感情制御トレーニングや介入を行なっている医療機関は馬偕紀念医院には知られていません。

Hsiang-Yuan Lin (林祥源)
著者サイト
https://scholar.google.co.uk/citations?user=QqQ-HVQAAAAJ&hl=en
肩書
MD
所属
トロント大学精神科
紹介文
Hsiang-Yuan Lin先生は国立台湾大学を卒業後、Molecular Psychiatry誌をはじめとした精神科トップジャーナルで論文を発表されています。現在はトロント大学精神科で臨床科学者として勤務されています。ご専門は発達障害当事者の脳画像ですが、特に薬物介入やRDoC的アプローチを取られていることで知られています。今回はLin先生が関心のある自己制御を中心にインタビューに答えていただきました。また隣国ということもあり台湾と日本の医療システムの違いについても話していただきました。